Litterae Latinae ローマ文学
Ave Quiriti ! 皆さんこんにちは!
前回、ローマ神話を紹介したとき、アウグストゥス帝王は国民の信頼を集める
ために、紀元前一世紀、『ローマ建国史』に書かれているローマらしい神話を
利用した歴史家を記載しました。
では、『ローマ建国史』を書いた歴史家は誰だったでしょうか。
答えはこちらです。
ローマ人はギリシャ人よりもっと現実的な考え方をす る人達だったそうで、法律や歴史や弁論に関わる文学 は一番成功したといわれました。
紀元前3世紀に、ギリシャ文化の影響で文学が盛んに なりました。最初は「オデッセイ」など有名なギリシャ文 学をラテン語にしました。悲劇より喜劇がローマ人の好 みで、プラウトゥスの喜劇は特に面白いです。
紀元前1世紀にローマ文学の一番偉大な二人の作が
現れました。優秀な弁護士と政治家であったマルクス・
トゥッリウス・キケロと素晴らしい将軍のガイウス・ユリウ
ス・カエサル。キケロは弁論や哲学で有名で、カエサル
は戦記で自分の勝利を語りました。
マルクス・トゥッリウス・キケロ
1世紀に、アウグストゥス帝王が作家のサークルを守って、それらの作品が新しい政治制度の支えになりました。前に説明した歴史家のティトゥス・リウィウスと、『アエネーイス』 という全12巻 の長い叙事詩を書いた詩人のウェルギリウスが特に代表的です。
その後の帝王の専制の影響でストア派が盛んになりました。例えばセネカという哲学者がネロ帝王を正しい道に導くつもりで書きました。別のジャンルで、自然界をテーマにした百科全書『博物誌』を書いた大プリニウスは、最近漫画になりました。ぜひ読んでみてください。
ハドリアヌス帝王の時代からラテン語よりギリシャ語で書かれたもののほうが人気が出てきて、ローマ文学が衰えてきたと言われています。
Salve!また今度!
Zelia