Fasti ローマのカレンダー
写真 Fasti Antiates maiores は一番古いローマのカレンダー
Ave Quiriti !
前回はポンペイについて書きました。
さて、ヴェスヴィオ火山がいつ噴火したか覚えていますか。
答えはこちらです。
ポンペイの壁画が兵庫県立美術館で見れるのは12月25日までです!
まだ行っていない方は是非お越しください。
もうすぐ新しい年があけますね。皆さん、来年の計画は立てましたか。
ところでローマ人のカレンダーはどんな形だったのでしょうか。
西暦5世紀に哲学者のマクロビウスが『サトゥルナリア』(1巻12章)でローマのカレンダーについて詳しく述べました。マクロビウスによると三つのカレンダーがあったそうです。
最初に1年を10か月で分けました。月の名前は
Martiusマールスの月
Aprilis アフロディーテの月又は開きの月
Maius 祖先の月又はマイアという女神の月
Iunius 若者の月
Quintilis 5番目の月
Sextilis 6番目の月
September 7番目の月
October 8番目の月
Nouember 9番目の月
December 10番目の月
ただ、1ヶ月が30や31日間だったので10ヶ月しかないと1年が短くなり、カレンダーと季節がずれていきました。だから王政ローマにおける第2代の王、ヌマ・ポンピリウスはIanuarius とFebruus を加えました。
その後、ガイウス・ユリウス・カエサルがQuintilisの月に生まれていたからIuliusに代わりました。同じく、アウグストゥスのためにSextilisの月はAugustusになりました。
英語やフランス語の月の言い方にに似ていますね。ただ、September、October、NouemberとDecemberは7・8・9・10番目の月ではなくて9・10・11・12番目の月になりました!だから元のラテン語の意味をだんだんなくしました。
写真 フランスのサン=ロマン=アン=ガルで発掘された四季のモザイクです。
こちらではマクロビウスの『サトゥルナリア』が見れます。
http://agoraclass.fltr.ucl.ac.be/concordances/Macrobe_SaturnalesI/texte.htm
来月はローマの行事を紹介します!お楽しみに!
Salve!また今度!
Zelia