Dominus 【ラテン語の単語・ドミヌス】

Ave Quiriti ! 皆さんこんにちは!

2019年のラテン語の記事を再開します!もう2月ですけど…

今年はラテン語の単語に中心したいです。

 

今月は「Dominus・ドミヌス」という言葉を紹介したいと思います。

「Domus・ドムス・家」から来て元々家を持つ男性を表します。だから、所有者や家主と翻訳します。

そこから主人やマスターの意味になります。ドミヌスは家を持って、そこに住んでいる家族や奴隷達に権利を持つ男性です。

だから、ローマ帝国の時代では皇帝はすべてのローマ人のドミヌスになります。その時から、ドミヌスはリーダの意味もあります。

そして、キリシタンにとってはドミヌスは皇帝ではなく、一人の神さまです。最初、キリシタンはローマ帝国の反逆者として見られていたことが良く分かりますよね。

ヨーロッパで教会に入ったら、壁などにかいてある言葉をご覧下さい。きっとどこかにDominus が出てきます。

写真 Église Saint-Genès de Thiers (France)

でも、色んな形で変化します。

    単数   複数
 主格 dominus

主人は

domini

主人達は

 呼格 domine

主人!

domini

主人達!

 対格 dominum

主人を

dominos

主人達を

 属格 domini

主人の

dominorum

主人達の

 与格 domino

主人に

dominis

主人達に

 奪格 domino

主人から

dominis

主人達から

キリスト教の神様は一人なので、もちろん複数は見れないんですが…

上の写真では対格ですね。目的語を現します。

ラテン語のドミヌスからヨーロッパの言語にたくさんの単語が生まれました。

・フランス語で「Dominer・支配する」

・スペイン語で「Don・~様」

・フランス語から英語まで「Danger・危険」。もともとは誰かに支配されるから危険な目にあうということでした。

ではまた今度!

Salve !
 

Zélia

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