Miliaria 【マイルストーン】
Ave Quiriti ! 皆さんこんにちは!
秋の心地よい天気がやっと訪れました。外の空気を感じながら昔の街道を歩きませんか?
前回、ローマ近くで2000年前のお墓が並んでいる街道について話しました。その回殿の名前は覚えていますか。
答えはこちらです。
ローマ時代も街道がたくさんありました。
そして、その古い街道を歩むと、不思議な細長い石が見れます。
それはMiliarium・ミリアリウム、ローマ時代のマイルストーンです。
距離を表すために建てられていました。milia passuum という古代ローママイルは1000 歩間隔にあり、距離にすると1.48 キロメートル前後でした。
Miliarium・ミリアリウム、ローマ時代のマイルストーンにはいつも何かが書いてあります。歴史的に貴重な情報が記されています。
- まずは建立した判事や皇帝の名前
- そしてfecit「作った」やrefecit「修理した」のような動詞
- 最後はある帝国の街から(又はまで)の距離
例えばこちらの ミリアリウムをご覧下さい。フランスのアルデシュ県に立っているメラスのマイルストーンと言います。
ペンをとって字を写してみましょう!こんな文章になりますね。
(左は省略のままで、右は完全体の文章です。)
IMP・CAES・ T・AELIO HADR AUG ANTON PIO・P・P TRIB・POT・VII COS・IIII M・P・IIII | Imp(eratore) Caes(are) / |
最初の6行は皇帝の名前です。カエサル・ティトゥス・アエリウス・ハドリアヌス・アウグストゥス・アントニヌス・ピウスという長い名前の後はマイルストーンが立てられていた時の皇帝の権利です。
ですが、マイルストーンで一番面白いのは7行目の距離です。古代ローママイル4つなので距離は6キロメートル前後になりますね。問題はスタートはどこでしょうか。
そこでGoogle mapが便利です。実はフランスの田舎の道は古代とそんなに変わっていません!
メラスのマイルストーンはアルバ・ラ・ロメインから6キロメートル離れています。マイルストーンはローマのパワーを現しています。プロパガンダの役目もありました。だからフランスのど田舎でも見つけられます!^^
ではこれで、2021年をテーマとしたラテン碑文研究を終わりにしたいと思います。次回からローマ人のについて話したいと思います!お楽しみに!
ではまた今度!
Salve !
Zélia