Author: BLS admin

Nihil novi sub sole【日の下に新しきものなし】

  Ave Quiriti ! 皆さんこんにちは! 前回のテストは良く出来ていましたか。まだされていない方はこちらをご覧ください。 ラテン語の有名な言葉を進めましょう! 今まではローマ人が語った言葉を紹介していましたが、今日は聖書と関係ある言葉を紹介します!   Nihil novi sub sole  「太陽の下に新しきものなし」や「日の下に新しきものなし」 Nihilは「何もない」、noviは「新しい」、subは「下」とsoleは「太陽」です。 その言葉はラテン語で良く知られていますが、元々ヘブライ語でした。 旧約聖書の一文献 、『コヘレトの言葉』から来ました。ヘブライ語ではこちらになります。 וְאֵין כָּל-חָדָשׁ, תַּחַת הַשמֶשׁ 綺麗な字ですね! 読み方は「ウーエーン・カル・ハダシュ・タハト・ハシャメシュ」で、ちょっとアラビア語っぽいかな。 みんなが読めるように4世紀に旧約聖書はヘブライ語からラテン語に翻訳されました。それはヴルガータと言いました。 写真 中世のヴルガータ 『コヘレトの言葉』はとても素敵な文書です。 世の中は相変わらずです。時が経ちますが、何も変わりません。 文書を最初から読んでみましょう。 ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。 伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。 日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。 世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。 日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。 風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。 川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。...