Doctrina puerilis 【ローマ人の子どもの教育】

Ave Quiriti ! 皆さんこんにちは!

前回はローマの父「Pater familias」の立場について書きました。

さて、「Patria potestas」というのはどんな権利だったのか覚えていますか。

答えはこちらです。

続いて、今日はローマ時代の子ども、というよりローマ人の男の子のためのエリート教育を紹介したいと思います。

ラテン語で「Infans」という7歳までの子どもの教育は、ギリシャと違って奴隷ではなく、母、「Matrona」が世話していました。7歳から、貴族は父親が自分で息子を教育していました。学校まで送迎したり、パーティーや社会団体の国会のような場、「クリア」に一緒に行ったりしながら若いローマ人はお父さんと政治の事を身につけていました。

写真 Front panel of the sarcophagus of Marcus Cornelius Statius with scenes from the life of a child (Paris, Louvre Museum)

16歳になったら少年は成人になります。成人式が行われて、その時に少年の服は変わります。子どものときには赤い淵が付いているトガ「Toga praetexta」ですが、大人の男性になると真っ白なトガ「Toga virilis」に代わります。

トガの着付け

少年はその時からローマの市民になりますが、教育はまだ終わっていません。さらに一年間、家族の友人(できれば偉い人)のそばで研修を受けます。そして、2年間の兵役をして、ようやく教育は終わるのです。

Salve!また今度!

Zélia

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