Vivarium novum【ラテン語留学しませんか?!】

「ラテン語留学ってどういうことだろう?」と疑問に思う方が大半だと思います。だって、ラテン語はもう話されていない言語、いわゆる「死語」ですもの。
確かに、半分は事実です。今やラテン語は使う国は一つも残っていません。だからもう変化もしません。そういう意味では死語と呼べるでしょう。
しかし、いまだたくさんの人に学ばれ、読まれている言語なのです。日本ではとても少ないですが。バチカンにおける公用語は今でもラテン語です。カトリック聖職者だけではなく、ラテン語に夢中になる人は現代にも多く存在しています。

例えば、ローマ郊外にあるアッカデミア ヴィバリウム ノヴム (イタリア語Accademia Vivarium novum) という学園では、ラテン語と古代ギリシャ語がコミュニケーション言語として使用されています。ウエブサイトに書いている通りにルネサンス時代の学校の教育方法論にインスピレーションを得た国際学習センターで、世界中からやってきた学生に人文科学、芸術、科学のしっかりとした教育を提供し、尊厳と人道主義の価値観で形成されています。
イタリアのラツィオ州ローマ県フラスカーティにある 16 世紀の建造物ヴィラ ファルコニエーリが現在の学園の本部です。ルネサンスのとてもきれいな建物です。

文法とラテン語の語彙の基礎をすでに持っている 16 歳から 25 歳の学生は、資金提供を組織するムネモシュネ財団からの奨学金のおかげで、年間プログラム、或いはラテン語集中夏期コースに無料で入学することができます。
毎年20名程度の学生が選ばれますが、校舎が神学生と共有されているため、残念ながら女子は年間プログラムに入る事ができません。一方、8週間の夏期集中コースには男女問わず入学が可能です。写真を見たら確かに女性が少ないと思いました。
ギリシャ語と文学、ラテン語とギリシャ詩のコースには、ホラティウス、カトゥッロ、オウィディウスによる古代の詩を音楽に乗せるという特徴があります。この取り組みの成果は、生徒たちが毎年結成する合唱団、ティルタリオンの録音でも聞くことができます。このビデオをご覧ください。皆さんラテン語がぺらぺら!

このアカデミーは、デンマークの作家ハンス・オーバーグによって書かれたラテン語メソッドを使用し、出版社を通じて配布していることでもよく知られており、その本のタイトルは「Lingua Latina per se illustrata」です。そう、BLSラテン語の授業で使われていた本なのです!

毎年、世界中から古典教師が来て、夏の集中コースが行われています。この貴重なセッションを開催するためには、少なくとも 20 人が集まる必要があります。 4 週間滞在するか 8 週間滞在するかに応じて、2,500 ユーロから 5,000 ユーロの間で予算が組まれるそうです。行きたいな!

BLSラテン語の授業にご興味があれば是非ご連絡ください。オンラインもできますので、日本のどこからでも受講できます!日本にもラテン語の輪を広げましょう!

Zélia



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